【展示作品について】
被写体は小林志乃さんという友人のダンサーです。
そのエネルギーや時に見せる圧倒的な存在感、集中したときに感じさせる宇宙とつながっているかのようなスケール感。彼女を撮るときには、そういったパワーを捕らえたいという気持ちだけで撮っています。
ダンサーを見ていると、ここが世界の中心ではないかと思えることがあります。卓越した身体コントロールや表現力の高さ、空間との融合、その空間を読み取り自らの表現に変える力。ストリートであっても建築物の中であっても今回のような自然が相手でも、瞬時に空間と溶け合い、融合し、自らのものにしていく。私は自分が感じるそうした圧力のようなものを、なんとか表現できないかともがいているところです。
今回の作品は約1ヶ月をかけて撮り下ろしたものです。東川アウトドアフェスティバルの、自然と人というテーマの中で、彼女と共同作業を重ねながら自分たちの表現をしてみようという挑戦でもありました。
撮影ではいくつか決めたテーマの中に彼女を捕らえて、そこから何が生まれてくるのかを見てみたいと思いました。場所だけを決めて、後は現場あわせでやってみる。その場でダンサーが感じていることと、私が受け取った印象とを組み合わせていくのは、セッションの喜びと充実感に満ちていました。
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